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私の東野物語

数年前のハムフェアで、偶然見つけた東野電気の受信機
ジャンク箱の中に¥1500円の値札がついていた。


かつて買おうと思いながら、買えずじまいの思い出がムクムク出てきて、
即決で買い、乾電池を手に入れて帰宅しながら動作確認をした。

電波の強いFM放送が受信できない。微弱電波の送信はできるようだ。

やはり修理して使いたい・・・。そんな思いが盛り上がってきた。
早速東野電気に連絡を取ると、部品が残りわずかだが修理できるというので
お願いした。

結果、基盤を交換し、送受信ともにチェックしてくれて、正にオーバーホールを
送料込み数千円でやってくれた。

整備された受信機は見違えるように高感度で受信し、かつ音が良い。FM放送は
携帯ラジオよりもいい音で、私をうっとりさせる。

メーカー純正のオーバーホールが行えたことを考えたら、完動品を買うよりも
ずっとお得だったに違いない。

今、東野電気はなくなってしまった。だが、創業者は今も無線を楽しんでいるようだ。
こういうマニアックな商品を世に送り出してくれたことは賞賛に値する。
素晴らしい。

そして、無線趣味は一生の友だ。




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