ついに、アマチュア無線局の総数が40万局を割り込んだ。 3月5日時点の検索結果は399774件で、減少傾向に加速がついてきた。 各アマチュアバンドを受信していても、聞き覚えのある同じような局が多く、 144や430MHzでは明らかなバンドプラン違反の違法局か、フレンド局が 突出している。 土日には、CQを出す局もあるにはあるのだが、初々しい声はなかなか聞こえてこない。従事者免許を取得しても、開局にまでは至らない。 そういう状況だと思う。 私が免許取得したころは130万局はあったのだから、最盛期の3割に低下している。 今後、5GやLPWAの普及、利用料金の低廉化でさらにアマチュア無線の局数は減っていくだろう。 加速度をつけて減少する。高齢化著しいからだ。 ではどうすればいいのか。 私はもう量から質への転換を図るべきと考えている。 局数を増やすことをあきらめて、質を高める。例えばQRPだとか、衛星通信、 新しい変調方式の開発や、SDRの研究、静止衛星へのレピーター搭載などだ。 例えば、3.5や7メガにQRP専用帯域を設けて、高出力局を厳重に取り締まる。 また、アマチュア無線の団体であるJARLは、直営ショップを出店して、職員を 輪番で店番させるなどの転換も必要だろう。事業費を会費に頼るのではなく、 自分たちで開拓していく必要がある。また、電子化も重要だ。 最終的に5万局や10万局に落ち込んだとしても、高い技術力やオペレーション技能を持つ、尊敬されるような素晴らしい趣味に転換する必要がある。 それこそが、本来のアマチュア無線技士の目指すところなのだ。
消防・救急無線がデジタル化して、もうすぐ4年。 タクシー無線やマスコミ無線もデジタル化やIP化が進んでいる。 今、アナログの受信機で聞こえるものといえば、国際VHFやエアバンド、一般業務と、簡易無線や特小などになる。 消防無線や救急無線がアナログで受信できていたころと比べれば、価値はどれぐらい下がっただろうか。 私は半分以下だと思う。これは受信していて思う。やっぱり3年前の半分ぐらいに 失われていると感じる。 つまり、例えばIC-R6は定価で26000円弱だから、その半分の13000円。 大体3割引きぐらいで売られているだろうから、9000円から1万円ぐらい。 新品でもIC-R6の価値というのはマックスで考えて1万円ぐらいだと思う。 一方、SDRを使えば800円+アルファでできてしまう。 だから、受信機市場というのはもう消えてなくなる方向なのは致し方ないと思う。 4SFKを受信できる受信機や、すでにD-STARやC4FMのAMBEコーデックが搭載されている無線機に4FSKを受信できる機能追加したとしたら、どうだろう。 この場合で2割り増しぐらい。つまり7割ぐらいに回復すると思う。 もちろんAMBEを受信できるという部分をチップ追加費用とし、5000円ぐらいと見積もる。 すると、元の19000-20000円という所に落ち着く。 IC-R30は定価が8万円もする。8万円なら大型テレビが買えてしまう金額だ。 そこまでの価値はない。やはり、IC-R6と同程度の定価ぐらいが限界だろう。 IC-R6に4FSKの受信機能を入れ、かつワイドFMやAMなど、放送に対しても思い切った強化する。例えばステレオ受信できるようにするとか受信レベルがdBμで表示できるようにするとかだ。いまのIC-R6がとても弱いFM放送に対するフィルタも強化が必要。 そのような改良をして、令和時代のデジタルに対応した受信機を作れるかどうか それが、受信機市場が起き残れるかどうかの分かれ目である。